Dec 23, 2014

ベルリンで盗難に合って、その後一矢報いた話(前編)

初めまして。 詳しいプロフィールは こちら からどうぞ。
こちらの記事は 海外で働くエンジニア(or Webの人) Advent Calendar 2014 - Adventar の12月23日分です。
Emacsアドベントカレンダー も書きたいなーと思っていたのですが、混んでいたのでそっち系の記事はまた今度。 23-25日という一番美味しい時期が空いていたので、3つのエピソードを3日間で書き上げてみようと思います。 なんで空いていたか深く考えたら負けですね。

ベルリンで盗難にあった話

ベルリンで生活を始めてから、良くも悪くも日々変化がありまして。 良い話、素敵な所とかはガイドブックや4travelや他の方のを見て頂ければ良いのかななんぞと思ってます。
で、私の場合はなぜかベルリンに来てからそういうトラブルがとても多かったので、その辺+自分なりの解決策を書いて行こうと思います。 なんというか、こういうのHPが削られるというか、仕事のパフォーマンスにも凄く影響するので…誰かの参考になれば….幸いです。

事件発生

作業ログによると、事件当日2014/06/25は深夜1時に宿泊していたホテルに戻りました。
部屋に入る時にはホテルの部屋がいつも通りしっかりかかっていて、いつも通りの重さだったので、そのままいつも通りシャワーを浴びるつもりでした。 まあその前に先にiPhoneを充電しておくかと思ったらベッド横のiPhoneの充電器が無い。
ベッドの周りを探しても見つからない。 普段から僕は一度決めたら物を動かしたりすることがないので、これは絶対おかしい…と思い、周りをよく見てみることに。
そうするとさっきまでは気づかなかったけど、いくつか不自然な点が。ただ脱ぎ散らかしたにしても不自然なほどくちゃくちゃに置かれている服。整理してあったのに場所が入れ替わっている洗剤とタオル。なぜか椅子からおちている鞄。 この辺で一気に血の気が引きました。 で、スーツケースを確認すると、一番下に入っていたバックアップ用のMacbook Airが無い。ついでに2TBのBuffaloのHDもない。よく見たらKindleも一眼レフもない。
「わー。これマジだー。マジで盗まれてるわー。」とどこか人ごとのように考えつつ、その場で同僚に電話。 「警察呼ぼうと思う」と相談したものの「警察なんもしてくれないよ?」といわれ答えに窮することに。交番に行かない限りドイツ語しか話せない警官が多いのも事実だし、一人で説明するのは辛い。 考えてみたら、深夜だから電車は無いし、近くに住んでる同僚も他にいないのでその日はそのまま片付けてベッドに倒れるように寝ました。

事件後にやっておくべきこと

今回のように大量の盗品があり、犯人が既にそばにいない場合にやるべきことは何か? 結論から言うと、事件に気づいた時点で私は次の4つを行うべきでした。
  • 警察ないし関係者への早急な連絡
  • 警察への盗難届の提出
  • 盗品リストの作成
  • オークションサイトへのアラート登録

警察ないし関係者への早急な連絡

このフェイズでは 盗難が起きたことを自分以外にも認知させる ということが目的です。 別に悪い人でなくても最悪、「いや、外国人が勝手に騒いでるだけじゃない?」という結論になってしまう可能性があります。
私のケースではホテルの人にすぐに連絡しませんでした。 またすぐに現場を片付けてしまったというのも痛恨の一撃でした。 スーツケースの中に入っていた物を知らなければ、盗難が起きたなんてことは他の人に分からない訳です。
そんな状態で翌朝出勤する前に、フロントによって物が盗まれた話をしてみたところ「このホテルで今まで盗難事件なんてなかったわ。きっとあなたの部屋、鍵が開けっ放しだったのよ」という返事が見事に返ってきました。 何かしら協力してもらえるかな?と期待したものの、よくよく考えたら当然の反応をされてしまった訳です。 この後、ホテル側は風評被害を気にしてか、非常に態度が悪くなりました。 こういう事態を避けるためにも警察なり、ホテルの人なりに現場の状況を確認してもらうことは重要だと思います。
特に次の点に気をつけると良いと思います。
  • 到着までの現場保存。
    • 深夜とかで難しければ次の日まで動かさない。
    • 必ず現場の写真を撮ること。
  • 到着次第、現場を確認させること。

追記: ベルリンの交番について
U6 Platz der Luftbrucke付近の交番をよく使ってます。ここは24時間空いています。(恐らく他もそうだと思いますが)
ベルリンの各地域の交番は、下記のページから探せると思います。
ベルリン警察署

警察への盗難届の提出

警察に現場を確認してもらったら、すぐに最寄りの警察署まで行って調書を作ってもらって下さい。 交番は24時間やっていますが、調書の提出先の警察署は昼間しか窓口が開いていないことが多いので、上司、同僚への相談は忘れずにしておいた方が安全です。 トラブル時全般に言えることだと思うのですが、トラブルに合った時には彼らの理解が本当に重要です。 こっちの人は困った人に本当に親切にしてくれるので、素直にお願いしてみると良いと思います。
ベルリンの警察では英語の対応もきちんとしていました。私の場合は英語しか話せないと言うことを伝えれば一時間程待つ物の英語の話せる警官を手配してもらえました。 そこで事件調書をつくることとなると思うので、その書類を無くさないで持っておくことが大事です。 海外旅行保険などに加入されている場合は、盗難時の保険が適用されることもあり、その際この調書が事件性かどうかを決める決め手になります。

仮に現場検証ができてなくても、少々小言を言われますが、きちんと調書を作って頂けました。

盗品リストの作成

盗難届を出すと自然とこれが要求されますし、次のステップで必須になるので必ず作ることをお勧めします。 やることはシンプルです。

徹底的に思い出す

2日、3日してから思い出すこともあるのでとにかく考え続けることが大事かと。

徹底的に調べ直す

amazonの購入履歴からはてはスキャンしたレシートまで鬼のように探し出します。

家電製品に関してはシリアルナンバーを書き起こす

高価な物がおおい家電製品に関してはシリアルナンバーを書き出しましょう。 私の場合厄介だったのがMacbook Airで、レシートや購入履歴には全くシリアルナンバーが残っていませんでした。
もしこの記事を読んでいる方でお持ちの方はすぐにどこかにメモを残しておくことをお勧めします。 「About This Mac > More Infon」から表示することが可能だと思います。
で、実際当時はどうしたかというと、過去にMacを外に修理に出したことがないか必死に思い出してみました。 すると、2013年にOpenPoolでSXSWに行く前にApple Storeに一度持っていったなーと。 即座に電話してモデル番号と名前、予約日時を伝えたら、やはり修理の時にシリアルをメモしていたようです。 海外で盗難にあった事情を伝え、本人確認のステップを踏んだ後シリアルナンバーを教えて頂きました。
とにかく諦めないことが大事ですね。

オークションサイトへのアラート登録

これは弊社のQianに教えてもらった話なのですが…
Europeではこの手の盗品を売買がeBay classifiedなんかに流れることが多いそうです。
そこで、思いつくままありったけのキーワードを登録してメールで通知することをお勧めします。
例えば、Macbook Airの場合だと…
- ディスプレイサイズ :  「Macbook Air 11」
- モデル : 「Macbook Air 2012 late」,  「Macbook Air 2011 middle」
- ストレージサイズ : 「Macbook Air 2012 late 64GB」
こんな感じで登録しておくだけでも、実は非常に効果があります。
とりあえず下記のサイトでは登録することをお勧めします。
- http://kleinanzeigen.ebay.de/anzeigen/
- http://berlin.craigslist.de/

最後に

ここまでで力尽きました。
繰り返しになりますが、大事なのは次の四点を必ずやることです。
- 警察ないし関係者への早急な連絡
- 警察への盗難届の提出
- 盗品リストの作成
- オークションサイトへのアラート登録
私の場合、この後意外な結果になったのですが…
続きは「ベルリンで盗難に合って一矢報いた話(後編)」で書こうと思います。